幸せをよぶホルモン「オキシトシン」
今、注目されているホルモンに「オキシトシン」というホルモンがあります。オキシトシンは、脳の中の神経伝達物質で、別名「幸せホルモン」と呼ばれています。
本来の役目は、子宮を収縮させたり、乳腺を収縮させて乳の分泌を促すなど機能があり、女性特有のホルモンと思われていましたが、近年男性にも分泌されることがわかりました。
オキシトシンが分泌されると、恐怖や不安が減少したり、心がやすらいだり、人との信頼感が増すなどの効果があります。まさしく「心が幸せになるホルモン」なんですね。
30分キスをするとアレルギー症状が改善
オキシトシンには、「自閉症」や「アスペルガー症候群」など精神的な病気を治す効果もあるとされ、今研究が進められています。
面白いのは、キスとオキシトシンの関係です。
2015年の『イグ・ノーベル医学賞』は、「キスをするとアレルギー反応が大幅に減る」ことを発表した大阪の皮膚科医 木俣肇医師が受賞しました。
木俣医師の研究では、アトピー性皮膚炎の患者に対して「キスを30分してもらった前後のアレルギー反応」を調べたろこと、キスをした後はアレルギー反応が大幅に減少し、皮膚炎の症状が改善したそうです。
この効果も「愛情ホルモン、オキシトシン」が作用してのものだそうです。オキシトシン恐るべしですね。
そんなことから、世界中でオキシトシンの研究が始まっており、海外では『オキシトシン・スプレー』という商品が販売され大ヒットしています。
このスプレーをシュッとすれば、「相手に対し好意的な感情が芽生える・・・」とのことですが、現段階では副作用の心配もあるようです。
オキシトシンを分泌させる方法
自然にオキシトシンを分泌させる方法があります。それは、触れ合うことです。手を握ったり、抱き合ったり、肌と肌が触れ合ったりするとオキシトシンが大量に分泌されることがわかっています。
不安な時抱きしめられたり、痛いところを手でさすってくれると症状が和らぐのは、オキシトシンが分泌されるからなのです。
オキシトシンは、キスやセックスなど粘膜同士がふれあうと、より多く分泌されることも知られています。
オキシトシンは、まさに生命を誕生、維持させるための大切なホルモンなんですね。
心を安らぎを与えてくれるパートナーの存在
私たち人間は、常に誰かと触れ合い支え合いながら生きるようにできていて、その役目を「オキシトシン」というホルモン担ってきました。
「肌を触れ合っていると、心が安らぎ幸福感に包まれる・・」。誰もが知っているように、それは偽りのない事実です。
そんなふうに考えてしまうと、やっぱりパートナーや恋人は欲しくなってしまいますよね・・・。
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